顕微鏡歯科治療とは
北米の歯内療法専門医が1-2ヶ月に一度、当院にて勉強会を行い、研鑽を積んでいます。
根管治療は歯科の治療ではありふれた治療です。ですが、非常に困難な治療です。なぜなら、根管は非常に複雑に入り組んでいるにも関わらず、十分に清掃、洗浄を行わなければ、再発を引き起こしてしまうからです。
従来、根管治療は「肉眼」で行われていました。
肉眼では非常に細かい根管を確認しながら治療することは困難です。そのため、どうしても、勘や経験に頼らざるを得ず、原因もはっきりしないままに「再治療」、あるいは「抜歯」の選択を迫られることがありました。しかし、マイクロスコープ(歯科用実体顕微鏡)を導入することで、今まで肉眼で見えなかった部分が見えるようになり、問題のある部位を目で確認しながらの治療が可能になりました。知識の上に、マイクロスコープという最新機器を加えることで、治療の正確性が飛躍的に上がりました。
私どもが行っている精密根管治療の特徴
1)マイクロスコープの使用
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは、その名の通り、治療部位を拡大して見ることのできる機器です。マイクロスコープを使用することにより、肉眼では見えなかった根管部分も拡大して見ながら治療を行います。悪い部分だけピンポイントで取り除き、患者様の口腔内へのダメージを最小限にとどめ、治療の精度を飛躍的に高めます。
2)CTの活用
CTはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)同様「見える化」させる最新機器です。通常の歯科用レントゲンでも大まかには判断可能ですが、CTを用いる事で通常の歯科用レントゲン写真では発見できないような微細な病変も発見・可視化することができ、より一層精密な診査、診断、そして治療が可能になります。
3)ラバーダムの使用
歯に薄いゴムのマスク(ラバーダム)を装着して治療にあたります。根管治療では基本的に使用することが望ましく、歯科先進国アメリカでは当たり前のように使用されていますが、日本の歯科医院では省略されているところが多いようです。これを施さなければ、きれいに消毒することを目標としているにもかかわらず、逆に根管内に細菌を侵入させ、何度も何度も炎症を引き起こすこともあります。
何度通院しても、根管治療が終わらない。
痛みや炎症が治まらない。
こんな事を繰り返すよりも、ラバーダムと顕微鏡を用いた確実な根管治療を行うほうが、通院回数、苦痛を軽減する事ができると言えるでしょう。
4)規格化され破折しにくいニッケルチタン製ファイルの使用
従来の根管治療では、ファイルと呼ばれる、ステンレス製の器具を使用していましたが、破折したり、むやみに根管に傷をつけたりしていました。よしもり歯科医院では、最先端のニッケルチタン製のファイルを使用しています。